トイレットペーパーやティッシュが品薄に。
新型コロナウイルスがじわじわと広がりをみせ、3/15頃までのスポーツやコンサートなどが軒並み延期か中止になるなど社会への大きな影響が出ています。
他の人にうつすことを防ぐ効果があるとされるマスクやアルコール消毒液は完売が続き、なかなか手に入りません。
そんななか、買い物でいくつかの店に寄った際に気になったことがありました。
ティッシュやトイレットペーパーの在庫が非常に少なくなってきていたのです。
不思議に思ってネットで調べると、「マスクの材料に回されるためにトイレットペーパーが少なくなる」等という情報が流れていました。
地元の西日本新聞もこの件を報じていましたが、これはもちろん真っ赤なデマ。そもそもマスクとトイレットペーパーでは紙の質が全く違います。
社会が混乱している時に悪質なデマを流す人の人間性を疑いますが、それと同時にこんなデマを信じてしまう人にもビックリします。
そもそもトイレットペーパーはマスクと違い、今回のような緊急時であるかどうかは関係なく日本国民全員が日々使っているものです。
需要が常に一定なのですから、供給量が大きく変わらない限り支障は出ないものなのです。
今回の件は、小学生の頃に使っていた社会科の教科書の内容を思い出しました。オイルショックの時に、トイレットペーパーの買い占めが起こった、と。
小学生の頃の自分でさえなぜ当時の国民がデマを信じてしまったのか不思議に思いましたが、今回の新型コロナウイルスの件で、人はパニックになると信じがたいような話も信じてしまうのだと実感することができました。
逆に言えば、いくら文明が進歩しても、残念ながら日本人の本質はオイルショックの頃から進歩していないのでしょう。
悪質なデマに流されることなく信用のおけるソースのある情報のみを信じることとし、物品も本当に必要な量だけを買うこととすることがこの混乱を落ち着けるために必要なのだと感じています。