エセライター日記

サッカー、本、日常にあったことを書いています。

アビスパ福岡 ギラヴァンツ北九州戦批評①


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アビスパ熱をリーグ再開まで高め続けるために、その①。
北九州戦を観ての、出場した選手一人ひとりに対しての寸評(長いから批評?)を書いてみました。今回は線を引いた守備的な選手5人。

GK セランテス
GKとは不思議なポジションだ。唯一、画面に映らないに越したことはない。映らないということは、攻められていないということであるから。
その点で言えば、昨シーズン散々映っていたセランテスがあまり映らなかったのはチームとしては素晴らしいことであった。
足を痛めたシーンにマリーシアが含まれていたのかは置いておいて、結果的に相手の流れを切ったのは確かだ。

CB 上島拓巳
Jリーガー屈指の甘いマスクに隠れた鋼の肉体に、試合が始まる前に気付かされた。
アップ中に一瞬ユニフォームを上げた際に見えた腹部は、客席からでもはっきり分かるほどのシックスパックだったからだ。
そして案の定、試合においても自陣での空中戦の支配者となった。

CB 篠原弘次郎
2014年に熊本でポジションを掴んで以降どのチーム、どの監督からも起用される男はこの試合でも抜群の安定感を見せた。
長谷部サッカーの基本であるアグレッシブな守備はともすれば裏のスペースを突かれかねないが、そういうシーンをほぼ作らせなかったのはこの男が常に目を光らせ声を発していたことと大きく関係している。

SB 湯澤聖人
前半はバランスを取り、後半は積極的に攻め上がる。守備では粘り強く対処し、攻撃では切れ味鋭いターンを見せる。
強面のいじられキャラは、プレーにおいても見事なギャップを発揮してみせた。前に構える石津との連携も抜群。

SB エミル・サロモンソン
足元の技術にキックの精度にオーバーラップのタイミングに一対一の対応。サンフレッチェ広島からやってきた元スウェーデン代表はその全てで見事なスキルを見せつけた。
試合後にはチームのチャント(応援歌)にノリノリで応えるなど、人気者のスキルも兼ね備える。